弊社が繊研新聞に取り上げられました

コロナ禍により商業施設で立地やチャネルに限らずテナントの閉店が相次ぎ、多くの空き区画が出ている。新設の施設でもテナントの出店意欲減退で区画が埋まらず、苦肉の策に追われる姿が目立つ。ハブステーションは、全国主要都市の商業施設でベンチャーや新興ブランドの成長を支援する期間限定店の〝仕掛け人〟として成長し、商業施設とベンチャーとの懸け橋として期待される。(小川敬)
商業施設の既存館ではアパレルや飲食店舗を中心に閉店が増え、コロナ禍がそれに追い打ちをかけています。店舗の改装も相当な数にのぼり、期間限定店を戦略的に活用する精神的余裕に乏しく、空き区画を何とか埋めたいという守りの姿勢が目立ちます。一方で、既存館、新設館ともに、ディベロッパーからは空き区画を1カ月から1年で活用しないかという依頼が非常に多くなっており、期間限定店に対する期待感は大きい。
期間限定店のクライアントも積極派と消極派に分かれます。中でも積極派はスキンケア、調理器具などを扱うところです。その一つが取引先でもある沖縄の恵みを生かした「首里石鹸(せっけん)」で、ハンドクリームや沖縄の白い海底泥のクチャを使ったクレンジングが大ヒット。大阪、名古屋、首都圏の有力な商業施設での期間限定店展開で、週末には行列ができるほどです。
地球にやさしいをコンセプトにした「モノアース」はスキンケアやボディーケア、オーガニックコットンを使ったタオルや、スーピマコットン、カシミヤなどの高品質素材のルームウェアが百貨店などで人気。調理器具は全米売り上げナンバーワンのマイヤージャパンが、吉祥寺、横浜、大宮、梅田で実績を積み、郊外型SCからの出店依頼が来ており、常設店もスタートしています。
期間限定店に限らず、常設店やオンラインを生かした循環型拡大モデルの仕組み作りを進めています。期間限定店の機動性を生かして実店舗とオンラインに送客し、顧客化の流れを重ねることで売り上げ拡大を図るというモデルの実現です。
クライアントには、小売り経験がなく、実店舗もオンラインもないところもあります。オンラインはパートナーを紹介して進め、ネットワークを生かして実店舗の店舗開発を支援することによって、期間限定店の受け皿を二つ作り、この三つの機能を使って売り上げ拡大のモデルを推進するものです。
コミュニケーション機能を生かした小売り支援のマニュアル化とパッケージ化やVMDプログラムもスタートして、期間限定店を起点にした事業の広がりが見えてきました。
小売り経験の浅いベンチャーや小売り経験のないメーカー、OEM(相手先ブランドによる生産)企業の業態確立と事業確立の支援事業として、消費者よし、クライアントよし、ディベロッパーよしの〝三方よし〟の実現を着実に進めていきます。

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